人型重機を開発する株式会社人機一体と、産業用PC市場で世界シェア42.5%を誇るアドバンテック株式会社は、制御に関する協業の協議を開始した。
これに伴い、2026年4月8日(水)~10日(金)に東京ビッグサイトで開催されるJapan IT Week 2026【春】内の「組込み・エッジ・IoT開発EXPO」アドバンテックのブースにて、人機一体が開発を進める協働ロボット「人機バイラテラルアーム」を初公開する。
両社の協業に向けた第一歩
今回の展示は、両社の将来的な事業・技術連携に向けた第一歩と位置付けられている。
アドバンテックは会場テーマ「Edge Computing & AI-Powered WISE Solutions」のもと、エッジコンピューティング製品やAI活用ソリューションを紹介する。
人機一体は独自の力制御技術を実装したロボットの静展示・動展示を通じ、重筋作業の機械化を実現する新たなソリューションを示す。
あわせて、人型重機「一零式人機 ver.1.0」の静展示も実施される。同機は、LOVOTデザイナーの根津孝太氏やマクロスシリーズ監督の河森正治氏との共同開発プロジェクトとして進められてきた人型重機の実用化に向けた取り組みの成果だ。

「人機バイラテラルアーム」が目指す汎用ロボットプラットフォーム
人機一体はこれまで、先端ロボット工学技術に基づく知的財産活用サービス「人機プラットフォーム」を通じ、「零式人機」「零二式人機」「人機スチュワートプラットフォーム」「人機カート」などの革新的なPoC試作機を創出してきた。
ゼロベースの設計によって従来の産業用ロボットや油圧重機では困難だった「強大なパワー」を「緻密な力制御」で直感的に操る技術を蓄積している。




今回発表する「人機バイラテラルアーム」は、既製品の協働ロボットに同社独自の力制御・パワー増幅バイラテラル制御技術を適用することで、ハードウェアをゼロから独自開発する場合に生じる研究開発・実証期間をスキップし、現場導入までのリードタイムとコストを大幅に短縮する点が特徴だ。
「電源に繋ぐだけですぐ使える」設計により、多品種少量生産の工場ラインや不定型作業など自動化が難しい環境でも、作業者の身体拡張装置として臨機応変に設置・運用できる。
さらに、RaaS(Robotics as a Service)として提供されるため、ユーザにとっては導入コストや潜在的な保守・修理コストの削減も可能となる。


早期社会実装へ向けた市場開拓
人機一体が現在ニーズを受けている主な現場としては、狭小スペースにより従来の産業用ロボット導入が困難な製造現場、多品種少量生産や頻繁なライン変更が求められ自動化のハードルが高い現場、高温環境下でのハンドリング作業工程、入室準備に時間を要するクリーンルーム内での作業工程などが挙げられている。
同社は協働ロボットへの独自制御技術の実装と関連技術・ビジネス開発を加速させ、これまで自動化が困難とされてきた重筋作業の機械化を推進する方針だ。







