ヒューマノイド「ugo Pro」によるビックカメラ池袋西口IT tower店での案内業務実証実験 多言語自動会話で接客省人化へ

ヒューマノイド「ugo Pro」によるビックカメラ池袋西口IT tower店での案内業務実証実験 多言語自動会話で接客省人化へ

フィジカルAIの社会実装を推進するugo株式会社(以下、ugo)は2026年6月25日(木)、ビックカメラ池裋西口IT tower店にてヒューマノイドロボット「ugo Pro」を活用した実証実験を6月16日(火)より開始したことを発表した。

AIによる多言語の自動会話で売り場・商品の案内を行い、人手の届きにくいエリアの接客を省人化できるかを検証する取り組みだ。保守・サポートは株式会社電響社が担当する。

小売現場の課題に応える

背景にあるのは、小売業における深刻な人手不足だ。家電量販店では専門知識を持つ販売員が家電売り場に集中する一方、おもちゃやエンターテインメント関連の売り場には家族連れや子連れの来店客が多く、商品の場所や使い方を尋ねたいニーズが同様に高い。しかし全フロアをカバーする人員配置には限界がある。

加えて、2026年に新規オープンした同店には国内外から多様な顧客が訪れる。来店動機や目的、同伴者構成といった顧客インサイトを効率よく収集し、店舗運営や製品開発に活かしたいというニーズも存在していた。

3つのユースケースを実証

実証期間は2026年6月16日から9月15日までの終3カ月間。場所はビックカメラ池裋西口IT tower店4F「住」のフロアで、主に3つのユースケースを検証する。

  1. こども向けの自動会話・案内
    エンタエリアで来店客を検知して挨拶・声がけを行い、こども向け商品を自動で案内

  2. 自動会話による顧客インサイト収集
    来店動機・目的・同行者情報を会話を通じて取得し、ニーズや製品開発に向けたデータとして活用

  3. フロア自動巡回・音声アナウンス
    4Fフロア全体を自律走行しながら、PR・販促活動およびリアルタイムの店内アナウンスを担当

「ugo Pro」とは

「ugo Pro」は、遠隔操作とAIによる自律制御を融合したハイブリッド制御型のヒューマノイドロボットだ。オフィスビルや商業施設での巡回・監視、プラントや発電所での設備点検、駅や商業施設でのLLMを活用した対話型案内など、幅広い現場での自動化・省人化を支援している。

また、人間の動作をロボットに模倣学習させる「AIロボット向け模倣学習キット」を通じて、VLA(Vision-Language-Action)モデルなどロボット基盤モデルの研究開発も推進。フィジカルAIの社会実装に向けた取り組みを加速させている。

小売×フィジカルAIの現場検証として注目

今回の実証は、物理空間でAIロボットが人間の代わりにコミュニケーション業務を担う「フィジカルAI」の実例として注目される。接客のような対人業務への応用は、製造・物流・施設管理といった従来の主戦場から一歩踏み出した領域だ。

ugoは本実証の結果をもとに、商業施設における人手不足への対応とロボット活用の有効性を検証し、今後の展開につなげていく姿勢を示している。


ロボスタオンラインセミナー情報

「自律搬送ロボット「カチャカプロ」が売れる理由」を開催

Preferred Roboticsは、小型AMR「カチャカプロ」で、自律搬送ロボット(AMR)の国内市場において台数シェア1位を獲得しました(富士経済調べ)。
ロボスタでは、「カチャカ」シリーズで注目を集めるPreferred Roboticsの代表取締役CEO、礒部達氏をお迎えし、オンラインセミナー「自律搬送ロボット「カチャカプロ」が売れる理由 ~AMRシェア1位を支える設計思想と開発戦略」を開催します。
社会で実際に役立つロボットの開発、そして“使われる製品”を実現する設計思想や量産・普及の実像に迫ります。

オンラインセミナー「自律搬送ロボット「カチャカプロ」が売れる理由 ~AMRシェア1位を支える設計思想と開発戦略」Preferred Robotics

先着50名様を無料でご招待します。詳しくはこちら

JR西日本が導入した「汎用人型重機」人機一体の金岡博士が登壇

「あまねく世界からフィジカルな苦役を無用とする」。
「汎用人型重機」「多機能鉄道重機」という新たな産業ロボットの概念を切り拓いてきた人機一体の代表、金岡博士がオンラインセミナー「人機一体に聞く「人型重機とフィジカルAI」社会実装のリアル ~人を拡張するロボットの最前線~」に登壇。
JR西日本と共同で開発・実証が進む「人型重機」による鉄道インフラ保守の最前線をご紹介。高所作業や危険作業を人に代わって担うロボットが、どのように現場へ導入され、実際の業務を変革し始めているのかを、具体事例とともに解説します。
また、ヒューマノイドやフィジカルAIの潮流にも踏み込み、人機バイラテラルアームに代表されるマニピュレーション技術の進化、人間の技能のデータ化・再現といった技術的アプローチについても、現場視点で整理します。

【オンラインセミナー】人機一体に聞く「人型重機とフィジカルAI」社会実装のリアル ~人を拡張するロボットの最前線~

先着50名様を無料でご招待します。詳しくはこちら

《ロボスタ編集部》

関連タグ

ロボスタ編集部

ロボスタ編集部

ロボスタ編集部では、ロボット業界の最新ニュースや最新レポートなどをお届けします。是非ご注目ください。

ニュースレター配信中!無料会員登録をしていただくと、定期的に配信されるニュースレターを受け取ることができます。また会員限定の記事を閲覧することも可能になります。

編集部おすすめの記事

特集