NTT株式会社とOptQC株式会社は、誤り耐性を備えた100万量子ビット級光量子コンピュータの実用化に向けて、資本業務提携契約を締結した。
両社は2025年11月に連携協定を締結し検討を進めてきたが、今回新たに資本業務提携契約を結び、NTTがOptQCへ出資を行う予定であることを明らかにした。研究開発だけでなく、事業化、ユーザ企業を交えたユースケース開拓、サプライチェーン構築、社会実装までを見据えた中長期的な連携体制を強化する。
共同研究契約も締結、2027年度まで実施
両社は第一弾として2027年度までの共同研究契約を締結し、誤り耐性を備えた100万量子ビット級光量子コンピュータの実現に向けた研究開発を開始した。具体的には、波長多重技術を活用した量子ビット数の拡大、誤り耐性を備えた光量子コンピュータの設計、100万量子ビット級システムアーキテクチャの設計に取り組む。共同研究終了後は、設計成果をもとに実機実装フェーズへ移行する予定だ。
NTTが持つ光通信技術、ネットワーク、データセンタ、量子情報処理技術、IOWN分野の知見と、OptQCの光量子コンピューティング技術を融合し、実用化・産業化を加速させる狙いがある。
2030年度までの実現目指すロードマップ
両社は2026年度からユーザ企業や研究機関との共創を開始し、2027年度にサプライチェーン構築に着手する。2028年度には1万量子ビット級光量子コンピュータの実機を用いたPoCを開始し、2029年度にはアプリケーション開発や実証を拡大する計画だ。
技術面では、2027年度までにシステムアーキテクチャと主要要素技術の設計完了を目指すとともに、実用的な1万量子ビット級光量子コンピュータを実現し、2028年度に実機検証を開始する。2029年度には古典コンピュータとの統合活用に向けたソフトウェア基盤も開発する方針だ。
これらの取り組みを通じて2030年度までに誤り耐性を備えた100万量子ビット級光量子コンピュータの実現を目指し、金融、製造、創薬、新材料開発、エネルギー最適化など幅広い分野での社会実装を推進していくとしている。

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