日本科学未来館は研究開発の「いま」を見せる新シリーズ企画「Mirai can NOW」(ミライキャンナウ)を実施している。その第1弾として「Society」をテーマに、自由な発想から生まれたロボット技術を体験できるイベント「空想⇔実装 ロボットと描く私たちの未来」を2022年8月31日(水)まで開催中だ。その一部は関連記事「日本科学未来館で柔らかい移動ロボット「poimo」(ポイモ)に乗ってきた トヨタの自動運転EVバス内部も公開」でもお伝えしている。
今回は「未来の旅行代理店ってこんな感じ?」と想像するのが楽しいAI旅行エージェント・アンドロイドとの会話体験レポートをお届けしたい。
「対話ロボットコンペティション2022」の第二回予選会
イベントでは2021年に始まったロボットがいかに自然に対話できるかを競うコンペティション「対話ロボットコンペティション2022」の第二回予選会が、同イベント内で行われる。そして日本科学未来館の会場では「未来では旅行代理店などでの接客業務もロボットが担っているかもしれない」として、旅行代理店(JTBが協力)を模した環境で、店員であるアンドロイドと会話しながら旅行先を決める体験ができるコーナーが設置されている。
中に入ると、アンドロイドの旅行エージェントが、次のバケーションの旅行先の相談に乗ってくれる。候補として2つの施設を紹介、見どころを説明してくれたり、なぜか早口言葉まで披露してくれたりと、濃厚な時間だった。
■動画 日本科学未来館で未来の旅行代理店を体験
現在のAIコミュニケーションシステムは一般的に「またまだ会話能力は拙い」と言われがち。でも日進月歩で着実に進化している。この機会に最新の技術の会話体験をしてみるのも楽しい。未来体験を通して、社会にアンドロイドがいる近未来の生活を想像してみる機会になるだろう。
駅やホテル、デパートなど、ロボットを街中で見かけることも増えてきました。しかし、ロボットが“自然”に対話できているかといえば、まだまだ発展の余地があります。
そこで、技術のさらなる発展を目指し、2021年から、ロボットがいかに自然に対話できるかを競う世界で初めての大会として「対話ロボットコンペティション」が始まりました。今年の夏、第二回となる本大会の予選会が、8月11日(木)から8月31日(水)まで、未来館の特別企画「空想⇔実装 -ロボットと描く私たちの未来-」内で開催されます。
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神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。