AI大型イベント「GTC 2023」開催迫る!注目のJetsonデベロッパーデイとDLIワークショップの見どころ「ChatGPT」など自然言語処理/基礎コースも

ディープラーニングとGPUの世界最大級イベント「GTC」が迫ってきて、だんだんとワクワク感が高まっている人も少なくないだろう。「GTC2023」(GTC23)は日本時間の2023年3月21日から24日にオンラインで開催。最大の注目はいつものNVIDIA創業者/CEOのJensen Huang氏の基調講演(キーノート:日本語字幕付き)だろう。日本時間の3月22日(水) 0時からだ。なお、基調講演のほか、今回は一部のセッションにも日本語字幕が用意される予定。

「GTC23」の基調講演は日本時間の3月22日(水) 0時から

また、「GTC」の略称はGPUテクノロジ・カンファレンスの略称だけあって、エンジニアにとっては最新情報や具体的な活用方法を学ぶ機会でもある。
併催される「Jetson Developer Day」と「DLI ハンズオンワークショップ」も要チェックだ。エッジAIの「Jetson」に関する情報が学べるほか、ワークショップでは「ChatGPT」など大規模自然言語処理技術の基礎が1日で学べる講座の開催も予定されている。

「GTC23」では「Jetson Developer Day」(Jetson Edge AI Developer Days Conference)も併催される。


「Jetson Developer Day」「DLI ハンズオンワークショップ」をチェック

(講師名:登壇者名:敬称略)

Jetson Edge AI Developer Days

AIカメラ、ロボティクス、ドローンなど、エッジAIと言えば超小型AIコンピュータ「NVIDIA Jetson プラットフォーム」、これは既にロボスタ読者にはお馴染みだろう。2023年3月、NVIDIAはJetsonの開発者が現在世界中で100万人を超え、既に6,000社以上の企業が自社製品に組み込んでいることを発表し、大きな潮流となっていることを示した。

この「Jetson」の最新事情や具体的なユースケース等を学べる機会となる「Jetson Developer Day」が「GTC23」と併催される。

【Jetson Edge AI Developer Daysセッションの例】


NVIDIA Jetson ソフトウェアでエッジAIを加速 [SE52433]
3月21日(火) 12:30 AM – 1:20 AM 日本時間

Suhas Hariharapura Sheshadri
Jetsonソフトウェア プロダクト マーケティング マネージャー、NVIDIA
NVIDIAソフトウェアチームは、最も困難な技術的問題に取り組み、SDK およびツールとしてバンドルされたソリューションを提供。それらをゼロから解決する必要はない。Jetson ソフトウェア スタックにより、NVIDIA の最新かつ最高のものをエッジにもたらす。
業種: すべての業種
トピック: 自律型マシン – ロボティクス



NVIDIA Jetsonエコシステムで製品をより早く市場に投入 [SE52435]
3月21日(火) 3:00 AM – 3:30 AM 日本時間

Phil Lawrence
プログラム マネージャー、NVIDIA
Jetsonパートナーは協力して、完全なシステム、サブシステム、ソフトウェア、およびツールを提供。また、市販のAI およびシステム ソフトウェア、無線およびデバイス管理など、アプリケーションにすぐに統合できる個々の要素も提供。
業種: すべての業種
トピック: 自律型マシン – ロボティクス



NVIDIA Nsight開発者ツールを使用して「Jetson Orin」を最大限に活用 [SE52434]
3月21日(火) 1:30 AM – 1:55 AM 日本時間
Mahender Hari

プロダクト マネージャー、NVIDIA

開発者ツールのNVIDIAポートフォリオが、Jetsonの開発を優れたものにしている方法を紹介。 デスクトップ、サーバー、およびJetson開発全体で一貫したエクスペリエンスを提供し、ほぼシームレスな共同開発をあらゆる範囲で支援。
業種: すべての業種
トピック: 自律型マシン – ロボティクス



「NVIDIA Isaac ROS」で複雑なアーキテクチャを設計 [S51822a]
3月23日(木) 12:00 PM – 12:50 PM 日本時間
Raffaello Bonghi

デベロッパー リレーションズ マネージャー ロボティクス & AI、NVIDIA

新しい「Isaac ROS」の機能と、NVIDIAハードウェアを使用してロボットを設計する方法、最新の「Jetson Orin」を使用して「DevOps」で継続的な統合と配信ソリューションを設計する方法を探る。 実装方法を説明。
業種: 建築 / エンジニアリング / 建設
トピック: 自律型マシン – ロボティクス


NTTグループの3つの視点(テーマ:エッジAI)

講演者と視聴者が双方向にコミュニケーション可能な「ウォッチパーティ」も開催される。コメントや質問でセッションに参加することができる。なお、オリジナルのセッションの登壇者は質疑応答に出席しない場合がある。

Watch Party: マルチアクセス・エッジ・コンピューティングでのエンタープライズAIサービスの提供: NTTグループの3つの視点(テーマ:エッジAI) [WP52052]
3月23日(木) 5:00 PM ~ 6:30 PM 日本時間

Hosted by:
橋本 祐樹 MECディベロッパーリレーションズマネージャー、NVIDIA

5G MEC、FTTH MEC、エッジむけハイパーコンバージドインフラなど各社の視点からエッジコンピューティングのアーキテクチャやサービスについて詳しく解説。


Joao Kluck Gomes, Director, Global Business Development Telco Edge, NVIDIA
Teruaki Noyama, Software Engineer, NTTコミュニケーションズ
Sotetsu Suzugamine, Software Engineer, NTTコミュニケーションズ
Junichi Kamota, R&D Manager for Digital Innovation Department, NTT東日本
Yoshikazu Akinaga, Senior Manager, NTTドコモ

Industry: Telecommunications
Topic: Edge Computing


DLI ハンズオンワークショップ

DLIは「Deep Learning Institute」の略称で、「DLI ハンズオンワークショップ」はGPUやフレームワーク、APIなどを活用した実践的な講座。DLI最新の「認定講師によるワークショップ」が日本語で提供され、毎回、人気のプログラムとなっている。

これからAIやGPUを始めたいというエンジニアや、新しい技術の使い方を具体的に知りたいという人には最適だ。修了証の取得も可能だ。


GTC期間中は、通常の70%の割引価格で受講できるという特典がある。さらに5名以上で申込むと1名あたり99ドルで参加できるので、チームで受講するのもオススメだ。

【DLI 受講のメリット】
・認定講師 による丁寧な解説。
 ティーチングアシスタントによる学習/演習の手厚い支援。
・半年間アクセスできる クラウド上の優れた教材と演習環境。
・理解度テストに合格すると履歴書やSNSに書ける修了証を授与。

DLIコース(日本語:日本時間)の例


世界で人気 No.1 の初級者向けコース
[DLIW52083]ディープラーニングの基礎

日程: 2023年3月22日 (水)
時間: 10:00~18:00
費用: 149ドル (通常500ドル)
難易度: Python の基礎的なプログラミング概念を理解していれば受講可能。
はじめて ディープラーニング を学ぶエンジニアや学生を対象にしたコース。本コースではコンピュータビジョンと自然言語処理の実習を通して、ディープラーニングがどのように機能するのかを学ぶことができる。



日本語版を初開講 !! 中上級者向けコース
[DLIW52084] Transformerベースの自然言語処理アプリケーション構築

日程: 2023年3月24日 (金)
時間: 10:00 ~ 18:00
費用: 149ドル (通常500ドル)
難易度: Python や ディープラーニングフレームワークの使用経験およびニューラルネットワークに関する基礎的な理解があれば受講可能。
いまや自然言語処理といえば Transformer の応用が当たり前。本セッションは自然言語処理モデルを文書分類などに使用する方法について学ぶ応用的なコース。


NVIDIA と自然言語処理技術の深い関係

2022年は、「ChatGPT」や「Stable Diffusion」に代表されるジェネレーティブAIが注目された年だった。プロンプトと呼ばれる文章を入力することで、AIは自然な応答や高い品質の画像を生成できるようになった。また、「ChatGPT」はAIを使った自然言語処理の応用が加速度的に進んでいることを実感させ、チャットボット、AI音声エージェントなどのAIアシスタントが私たちの生活やビジネスで急速に活用されはじめることを予感させる。こうした活用の立役者が「Transformer ベースの大規模言語モデル」。大規模言語モデルの特徴のひとつは、より多くのパラメーターを追加し、膨大なデータを学習させることで、その性能が向上し続けることにある。

NVIDIA はより大型のモデルの学習を高速に行えるように GPU のパフォーマンスを向上させ続け、大規模なGPUクラスターを接続する高速インターコネクトを提供し、また、大規模言語モデルの学習や推論を効率的に行うためのツールを提供することで、自然言語処理技術の研究の発展に貢献している。

ChatGPT の基礎技術「Transformer ベースの自然言語処理」が1日で学べるコースも用意されている。


GTC23の登録方法

GTC23の登録は無料。英語画面ではあるものの簡単な3ステップで登録することができる。

1.GTC23 サイトにアクセス
まずは「GTC23」のウェブサイトにアクセスして、右上の「無料で参加登録する|ログインする」をクリックする。


2.メールアドレスを登録
GTC登録前にアカウントを「NVIDIAアカウント」を作成する(既にNVIDIAアカウントに登録済みの読者は自身のメールアドレスを入力してログインする)。
NVIDIAアカウントを作成するには、まずは自身のメールアドレス入力して「Continue」をクリックする。


希望する任意のパスワードを入力する。パスワードは安全のために、小文字、大文字、数字、記号などの中から、3種類以上の文字を組み合わせて使用する(確認のため、2回同じパスワードを入力する)。


自動ボットによる不正登録を防ぐための「I am Human」項目をチェックする。チェックするとポップアップウィンドウが表示され、複数の画像の中から該当の画像をクリックして選択する操作を行う(人間が操作しているという証明のため)。
記入したら「Create Account」をクリックする。

登録したメールアドレスに確認のメール(日本語)が届くので、内容を読んで「電子メールアドレスの確認」をクリックする。ブラウザの登録画面に登録が完了したメッセージが表示されるので、下記の画面のようにクリックして、そのまま登録情報の入力に進もう。


3.GTC 登録に必要な情報を入力
お名前(名、姓)、場所、企業/学校名、タイトル、興味のある分野、NVIDIAのニュース登録など、必要項目に入力したり、メニューから選択する。(*は入力必須項目)


興味のある分野 (Interest Area(s))は、右端のプルダウンメニューから、興味のある分野を3つ選択しよう。関連する業界 (Industry Segment)は、最も近いと思われる業界を選択する。それほど厳密なものではないので、興味のある分野や業界は気軽に選択してOK。


「プライバシーポリシー」の同意(「agree」をクリック)、「最新ニュースをNVIDIAから受け取りたいか」、「NVIDIAのプログラムに参加したいか」(SDKを入手したり、他の開発者と情報共有するなど)、「今後開催されるGTCオンラインに自動で参加登録したいか」が表示されているので、希望する場合はクリックして「Save & Continue」をクリックする。


入力確認画面が表示され、「Save & Continue」を再度クリックするとGTCの登録が完了する。

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ロボスタ編集部

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