ハピネットが物流センターでラピュタの協働型ピッキング支援ロボットを稼働開始 導入を決めた4つのポイントを公表

ハピネットの子会社であるハピネット・ロジスティクスサービスは、2023年10月2日からハピネット東大阪ロジスティクスセンターにおいて、ラピュタロボティクスが提供する協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR XL」を導入し、稼働を開始した。

導入により人とロボットの協働でピッキング作業を自動化し、働き手不足への対応を実現する。

負担大きいピッキング作業をロボットが支援

物流業界では働き手不足が顕著であり、特に物流倉庫・テナントが集中するエリアでは、安定した労働力の確保が難しい状況が続き、この傾向は今後も継続すると予想されている。
しかし、そのような中でも物量は増加しており、ハピネット・ロジスティクスサービスはこれまでピッキング作業者を増やすことで対応してきた。その結果、派遣スタッフを含めた作業に不慣れなスタッフが増えることで、ベテランスタッフとの間に生じる生産性のバラつきが鮮明化し、労働力の確保とともに生産性の向上が課題となっていた。

これらの課題を解決するために、ピッキング作業の自動化・省人化につながるソリューションを探していたが、ハピネット・ロジスティクス・サービスを行う東大阪ロジスティクスセンターのようなマルチテナント型物件では大がかりな施設改良工事は難しく、自動化を検討するにも選択肢が少ない状況だった。そのような状況の中、「ラピュタPA-AMR XL」の持つ特長が課題解決にマッチすると考え、導入を決定した。


導入においてのポイント

1:生産性の向上と作業スタッフの教育時間削減が可能

ロボットの操作画面は誰でも簡単で直感的に使用できるユニバーサルデザインが採用されているため、新人スタッフや日本語が堪能ではない海外メンバーも、約30分でロボットの操作をマスターし、ベテランスタッフと同等の生産性を出すことが可能。さらに、作業スタッフの教育時間も削減でき、物流オペレーションに集中できる環境づくりに繋がる。

2:作業スタッフの負担軽減が可能

歩行作業を「ラピュタPA-AMR XL」が代替するため、作業スタッフの歩行距離や時間などの負担を軽減することが可能。「ラピュタPA-AMR XL」10台との協働で、作業スタッフ4~5人分の作業量を追加対応できるようになると想定されている。

3:大きな商品への対応が可能

ハピネット・ロジスティクスサービスはサイズの大きな商品を多く保有するため、従来のAMRや他マテハン機器では対応が難しいという課題もあったが、「ラピュタPA-AMR XL」は75L容量コンテナを使用できるため大きな商品への対応も可能となっている。

4:センターの大がかりな工事が不要

「人と協働する」ロボットであるため、現状の倉庫オペレーションやレイアウトを大きく変更することなく、ピッキング作業の自動化を達成することが可能。

ハピネット・ロジスティクスサービス 物流センターの自動化への取り組み

ハピネット・ロジスティクスサービスは取り扱い商材の多様化や顧客からのニーズに高品質かつ迅速に対応するため、高速自動ピースソーターやロボット仕分けソーター、自動梱包機など先進的なソリューションを導入し、処理能力の向上に日々取り組んでいる。

今後も導入した「ラピュタPA-AMR XL」をはじめとした新しい技術を積極的に活用し、エンタテインメント業界の物流をリードできるよう、さまざまな課題解決に取り組んでいくとしている。

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ロボスタ編集部

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