「生成型AIによる患者診療情報の要約実用化」の臨床研究に千葉県がんセンターとFIXERが本格着手

FIXERと千葉県がんセンターは、「生成型AI(人工知能)による患者診療情報の要約実用化研究」の臨床研究に本格着手した。

FIXERが提供する生成AI「GaiXer(ガイザー)」による診療内容の文書作成などを通じ、医療現場の業務効率の向上や医療関係者の「働き方改革」を進める。膨大な事務作業にかかる時間の大幅短縮などにより、医療関係者の労働環境が大きく改善。平時でもパンデミックなどの緊急時でも、患者の方々がこれまで以上に丁寧かつ的確な診療を受けられるようになるとしている。

研究の目的/期待される効果


従来、診療内容等にかかる文書は医師が直接作成していたが、それらの事務作業が医師の診療時間の圧迫や労働環境の悪化を招く要因となっていた。

この状況を解消するため、一定規模以上の医療機関では医事課を組成し、医師の事務作業の一部を代行する体制を整えてきたが、医療機関のなかで作成される書類の種類は多岐にわたり、医師および医事課の職員が書類作成にかける時間・手間は依然として膨大となっている。

今回行われる臨床研究では、千葉県がんセンターで作成される文書のうち、診療内容に関する作文や診療情報の要約が多く含まれる文書を対象に、FIXERの生成型AIサービス「GaiXer (ガイザー)」 が文章生成を補助することで、同センターの方々が文書を作成する業務の効率を大幅に高めることを目指す。

研究の概要

今回行われる臨床研究は、以下のプロセスで実施される。このプロセスの中で、研究対象として選定された文書の作成に最適化されたプロンプトの開発を進めていくとしている。

1:千葉県がんセンターにおいて作成される文書のうち、診療内容の作文/診療情報の要約が多く含まれる文書を複数選定

2:選定された文書の作成に必要なデータを電子カルテシステムから抽出し、個人情報をマスキングしたうえでGaiXerの学習セットに登録

3:当該文書の作成に最適化されたプロンプト(指示文)を GaiXer に設定し、各文書・項目に対して生成される文章の品質を既定の採点基準に従い評価

4:研究期間中、GaiXerによる文書生成・評価を複数回繰り返し、プロンプトの精度向上を継続

なお、本臨床研究は2024年9月30日を以て完了予定としている。

エンタープライズ向け生成型AIサービス 「GaiXer (ガイザー)」について

GaiXerはChatGPT等に代表される生成AI技術を活用した行政・企業向けサービス。

Azure OpenAI Servicesを軸に開発し、データ保護機能、アクセス制御機能に特化し、業種別のテンプレートを活用したプロンプト作成支援や、Webサイトや社内マニュアル等の学習に基づく高品質な回答の生成など、日々機能を強化している。加えて、クラウド上の様々なサービスと結合することで、カスタマーサポート支援や、文書作成業務の効率化など、幅広い分野での活用を可能にしている。

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ロボスタ編集部

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