日立港病院がAI搭載自立走行型ロボット「temi」を導入 看護師による特殊診察の説明業務を代替 医療サービスの向上目指す

ユニキャストと常磐ヒラメディカルは、医療現場のDX化により医療サービスの更なる向上を目指す日立港病院にAI搭載自立走行型ロボット「temi」を導入したと発表した。

導入の背景

日立港病院は、「みんなの病院」をスローガンに、小児から高齢者・終末期までの患者の生活に寄り添う最善の医療をかかげて、安全・安楽な療養生活を支援する、地域に50年以上続く病院。

近年、医療現場のDX化を推進しており、医療サービスの品質担保、更なる医療サービスの向上を目指している。その取り組みの一環として、今回、AI搭載自立走行型ロボット「temi」を導入することとなった。

導入の目的・狙い

今までは看護師が行っていた特殊診察の説明をtemiに代替させることで、

1:看護師の業務負担の軽減
2:看護師にしかできない業務へのシフト

を実現し、更なる医療サービスの向上を目指すとしている。

サービス概要


・temiを利用して、特殊診察を説明(動画で説明)
・患者は、動画を閲覧する(繰り返し閲覧や、QRコードから病院以外の場所からでも可能)

導入効果

看護師の業務負担の軽減
これまで実施していた看護師の検査説明・入院案内説明時間や質問回答時間(1患者あたり約20分)を削減。

軽減できた時間を他の業務にシフト
外来の看護師業務や病棟の業務など、より看護師がやるべき業務へシフト。

病院に対するポジティブな印象の醸成
副次的効果として、ロボット活用による患者の興味・驚き、最新設備の整備など、ポジティブな心理的効果。

今後に向けて

今後は今回導入したtemiの役割を拡張させ、看護師の業務負担をより軽減させ、看護師がやるべき業務への比重を増やし、医療サービスの質向上を実現していく予定。

例えば

・院内案内役として利用することで、患者の移動支援の実現
・院内巡回役として利用することで、体調不良などの患者の早期発見の実現

の展開を視野に進めていくとしている。

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ロボスタ編集部

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