熱いものを冷ましてくれる小さなロボット「猫舌ふーふー」のクラウドファンディング、4月15日開始 猫舌問題にIT技術で挑む

ユカイ工学は、熱い食べものや飲みものを冷ますことに特化した小さなロボット「猫舌ふーふー」のクラウドファンディングを2025年4月15日 夜8時(日本時間)より開始することを明らかにした。

クラウドファンディングを開始する「猫舌ふーふー」は、ユカイ工学の全社員参加によるものづくりイベントである「メイカソン」をきっかけに、これまでにない新たな発想から生まれたプロダクト。2025年1月にラスベガスで開催された「CES 2025」での発表・公開後には、米Gizmodoが選ぶ「Best of CES 2025」の1つに選ばれるなど、海外のメディアからも非常に大きな注目を集めた。

3大クラウドファンディングプラットフォームで実施


子どものために熱い食べものを冷ましてあげたい家族、また世界中の“猫舌”の皆様の食卓で、「猫舌ふーふー」がほんの少しの余裕をもたらす「猫舌ふーふー」だが、この度はより多くの人にプロダクトが届けられるように、Kickstarter、Kibidango(きびだんご)、GREEN FUNDINGという国内外3つのプラットフォームでのクラウドファンディングの実施を決定した。

「猫舌ふーふー」クラウドファンディング概要
期間 2025年4月15日(夜8時)~5月29日
プラットフォーム Kickstarter:日本国外在住者対象
Kibidango(きびだんご):日本国内在住者対象
GREEN FUNDING:日本国内在住者対象(詳細ページは2025年4月15日公開予定)


「猫舌ふーふー」とは?


食器のフチにつかまって、熱い食べものや飲みものを「ふーふー」してくれる小さなロボットが「猫舌ふーふー」だ。

機能


市販の食器のフチに引っかけて電源を入れると、小型のファンで風を起こし、熱いものを「ふーふー」と冷ます。



マグカップ、スープカップや深めの皿、お椀など、さまざまな食器に合わせて使うことができ、3分の使用で約-15℃の冷却効果がある。



吹きかける風の種類は、常に定量の風で冷ますほかに、ランダムな風を送る「ふーリズム」にも切り替えが可能。「猫舌ふーふー」ならではの、愛着のわくような可愛いらしい「ふーふー」を楽しめる。また、本体の電源供給はUSB Type-Cによる充電式となっており、電池交換は不要。内部モジュールである「ふーイングシステム」は取り外しが可能で、使用後は外側だけを水洗いすることも可能となっている。

デザイン


これまでにない「熱いものを冷ますふーふーロボット」として、その見た目は特にこだわったポイントである。

ユカイ工学のデザイナーである樫村京氏は以下のように述べている。

ユカイ工学 デザイナー 樫村京 氏

丸みをおびたフォルム、猫を思わせる耳。そして本製品にとって大事なお口は、唇の厚くない猫でもふーふーができるよう、猫と人の中間の形状を目指しました。また、様々な食事シーンに溶け込めるよう、印象の強い目はあえてなくし、フラットな見た目にしています。使用者が好きなようにデコレーションしたり、オリジナルのペイントを施すことで企業とのコラボなどもできるよう想定しています。

カップにしがみついて一生懸命ふーふーする姿を、思わず応援したくなるようなデザインに仕上げましたので、ぜひご自身のカップにひっかけてあげてください。


開発背景


子育て中の家族にとって、まだ熱いものが食べられない子どものために熱を冷ましてあげる行為は日常的に求められる。また、小さな子どもだけでなく、食事の際に猫舌で苦労しているという方は大人でも非常に多くいる。

数多くの人が、熱いご飯を食べるときに「ふーふー」するあの行為を、世の中からなくすことはできないか? そんな願いから「猫舌ふーふー」の企画はスタートした

発案者でもあるユカイ工学取締役CMOの冨永翼氏は以下のように述べている。

ユカイ工学 取締役 CMO 冨永翼 氏

「猫舌ふーふー」は自分自身の子育て中に、早く、楽しく、かつ可愛く、食べ頃や飲み頃が提供できたらいいなという想いから生まれました。あの「ふーふー」という行為を、人間の代わりにロボットが担う時代へと猫舌ふーふーが導いていきます。

「甘噛みハムハム」を企画したときのように、多くの人に体験してもらい愛されるロボットになることを信じております!


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ロボスタ編集部

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