
2025年4月21日から5月20日までの期間限定で、世界中のガンダムファンに向けて「ガンダムメタバース」がオープンしている。大阪・関西万博で展示中の実物大ガンダム立像のメタバース版も見ることができる。日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字・香港繁体字)をサポートし、公開2週間で日本、米国、中国など、20以上の国と地域のファンがオンラインで訪れた。
「ガンダムメタバース」を支えているプラットフォームは、Amazon.com, Inc.の関連会社であるアマゾン ウェブ サービス(AWS)上で提供されている(https://gmpj.bn-ent.net/)。
株式会社バンダイナムコエンターテインメントがAWSのクラウドサービスを活用して、日本、米国、中国をはじめとする世界各地のファン向けに「ガンダムメタバース」を構築していることを発表した。
同社は「Amazon GameLift Streams」を利用することで、ガンダムシリーズのファンが汎用的なPCとスマートフォンから低遅延でアクセスでき、高品質で没入感のあるメタバース空間を構築した、としている。
メタバース空間内では、ガンダムシリーズの世界を再現した空間の探索はもちろん、期間限定のグッズ購入やユーザー自作のプラモデルが登場するミニゲーム、バーチャルライブへの参加など、デジタルとフィジカル(現実)が融合するエンターテインメントを体験することができる。
・Amazon GameLift Streams を活用し、低遅延でアクセスできる
・高品質で没入感のあるメタバース空間を世界各地のファンに提供
・Amazon Anywhere との連携で米国ではメタバース内からの E コマース展開も実施
・4月21日からの2週間で、日本、米国、中国など20以上の国と地域のファンが滞在
ガンダムメタバースの特徴と舞台裏
ガンダムシリーズのIPを保有するバンダイナムコグループにおいて、ゲーム事業を担っているバンダイナムコエンターテインメントは、同シリーズの世界観をファンとともに創る「ガンダムメタバースプロジェクト」のグローバル展開を進め、同グループが掲げる中期ビジョンである「Connect with Fans」の実現を目指している。
こうしたなか、同社はメディア・エンターテインメント業界に精通する、日米の AWS 専門チーム(AWS プロフェッショナルサービス)と協力し、「ガンダムメタバース」の開発を進めてきた。
高品質な 3D グラフィクスを採用
「ガンダムメタバース」では「Amazon GameLift Streams」を活用することで高品質な 3D グラフィクスを採用した没入感のあるメタバース空間を実現しながら、汎用的なPCとスマートフォンから低遅延でアクセスできるようにすることで、幅広い国・地域、世代にわたるガンダムシリーズのファンが気軽にアクセスできるようにしている。
チャット機能に機械翻訳サービス
また、高速で高品質な機械翻訳サービスである「Amazon Translate」をチャット機能に実装することで、異なる言語を使うファン同士がリアルタイムに交流できる。
米国向け「Amazon Anywhere」を採用
さらに、日本企業として初めて、米国向け「Amazon Anywhere」を「ガンダムメタバース」で活用し、米国のガンダムファンがメタバース空間で見たグッズを実際に購入できるようにしています。米国内で利用可能なAmazon のショッピングサービスを通じて、ファンはメタバース空間を離れずに、ガンダムシリーズの最新プラモデルを含む29 点のグッズを購入できる(ただし、Amazon Anywhereは、米国内で利用可能なAmazonのショッピングサービスであり、日本国内では提供していない)。
セキュアかつ効率的にコラボレーション
同社は「ガンダムメタバース」の構築にあたり、世界各地からプロジェクトに参画するクリエイターやエンジニアが、地理的な制約を超えてセキュアかつ効率的にコラボレーションを可能とするため、AWS 上に包括的な開発環境を構築した。
バージョン管理ソフトウェアやバックアップ機能も AWS 上に統合管理することで、運用コストを大幅に削減しながら、貴重なゲームアセットを安全に管理している。
また、「Unreal Engine」と連携した継続的なソフトウェアインテグレーションとデリバリーのための CI/CD パイプラインをAWS 上に構築することで、Amazon EC2 G4 インスタンス 上でゲームソフトのビルドをオンデマンドで実行可能とし、グローバルなチーム連携と設計・開発・テスト・改善を短期間で繰り返す開発サイクルのスピード向上を同時に実現している。
今後の展開
「ガンダムメタバース」は、5月20日までの期間限定でオープンしている。
https://gmpj.bn-ent.net/
将来的には、生成 AI アプリケーションの構築・拡張を支えるフルマネージドサービスである Amazon Bedrock を活用することで、開発効率をさらなる向上に取り組む予定だ。
両社のコメント
株式会社バンダイナムコエンターテインメント 代表取締役社長 宇田川 南欧 氏は次のように述べている。
宇田川氏
AWS のクラウドテクノロジーによって、日本国内外のガンダムシリーズのファンが国境を越えてつながり、どこにいてもシームレスで没入感のあるサービスを開始することができました。低遅延、高い可用性を実現するサービス、そしてグローバルなAWS のインフラは、私たちのコンテンツ開発をスピーディーにし、ファンの皆さまに新しい驚きや感動を届ける原動力となっています
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 代表執行役員社長 白幡 晶彦 氏は次のように述べている。
白幡氏
日本は、世界中のファンを魅了する卓越したメディア・エンターテインメント産業を擁しており、多彩なクリエイター、ビルダー、ファンの創造力が日本の豊かな文化を体現しています。このたび、バンダイナムコエンターテインメント様との緊密な協力関係のもと、『ガンダムシリーズ』の新たなデジタル体験の構築をサポートできたことを嬉しく思います。生成AIをはじめとする最先端技術の提供を通じて、新時代の日本を代表するメディア・エンターテインメント産業のグローバル展開を力強く後押しできることに、私たちは大きな使命感と喜びを感じています
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