マルチモーダル対話AIエージェント「Saya」が大阪・関西万博で来場者案内を支援

Ideinは、大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」において、アイシンがリボーンチャレンジの案内用に提供する対話AIシステム「マルチモーダル対話AIエージェント “Saya”」の技術協力を行っている。

また、IdeinはAIエージェント “Saya”のリアルタイム対話機能の開発支援に加え、アイシンと共同開発したエッジAIカメラ「ai cast」を活用して、展示エリアの来場者分析およびその展示案内の最適化を実施している。

「AIエージェント “Saya”」の設置について

AIエージェント “Saya”が案内する8つの展示ブース

「AIエージェント “Saya”」は、フル3DCGのキャラクター“Saya”をヒトのように自然に制御する機能や、画像AI、音声AI、大規模言語モデル(LLM)を搭載したAI対話システム。カメラやマイクを通じて、来場者の表情や服装、声のトーンなどを解析し、状況や感情を把握して共感的に応答する。日本語と英語によるリアルタイム対話が可能で、雑談から質問応答、案内などの受付機能まで多様な対話が可能となっている。

本システムは、アイシンを中心に、Ideinや複数の教育機関が共同で開発を進めており、Ideinは同社が得意とする小型・高速化技術の面で開発協力している。

2025年5月13日〜5月19日の期間中、大阪ヘルスケアパビリオンの「リボーンチャレンジ」において、大阪商工信用金庫が実施する展示企画にAIエージェント “Saya”を3台設置し、来場者に対して8つの展示内容をご案内するとともに、来場者との対話内容を踏まえた最適な展示を個別に案内し、各ブースへの送客・活性化を図るとしている。

「ai cast」による展示案内の最適化について

AIエージェント “Saya”の効果測定には、Ideinの技術協力したアイシン製エッジAIカメラ「ai cast」を活用。入口・出口に各1台、AIエージェント “Saya”の前に3台、展示ブースごとに8台の計13台を設置し、来場者数、滞在時間などを計測する。これにより、展示ブースごとの反響を解析し、展示ブースへの送客の最適化を図る。

アイシン 先進開発部 部長 中村吉宏 氏 コメント

中村吉宏 氏

この度、大阪・関西万博へ、最先端の対話AIシステム「AIエージェント “Saya”」と、実績の高いIdein社のエッジAIシステム「Actcast」を共同で提供できることを大変うれしく思います。「AIエージェント “Saya”」により万博のリボーンチャレンジにご来場されたお客様にブース案内をすることによって楽しく展示内容を理解いただけるだけでなく、「Actcast」との組み合わせによりブース状況に合わせた最適な案内を提供いたします。今後もIdein社を始めとした強みある各社との協業を深化し、さらなる革新と成長を目指します。


エッジAIプラットフォーム「Actcast」について

Actcastは、AIソリューション開発企業向けのプラットフォームサービス。AIソリューションの社会実装に共通して必要なインフラ部分にActcastを利用することで、AIカメラやAIマイクなどを活用した様々なAIサービスの「低価格・迅速・大規模」な導入を実現する。



「Actcast」のその他の特長

・カメラ、マイク、温度計などを搭載したセンシングデバイスを使用して、リアル空間のあらゆる情報を収集・活用
・リモートで大量のデバイスの管理・運用が可能
・登録台数は累計で16,000台を超えており、本導入・大規模運用の実績が豊富
・170社を超える様々な業界のパートナー企業と強固なエコシステムを形成
・エッジAIは必要最低限の情報だけをクラウドへ送るため、プライバシー・機密情報に配慮しながら利用可能
・高度なAI解析を小型で安価な汎用デバイスで実行できるため、デバイスのコストを大幅に削減
・Idein独自の高速化技術により、AIモデルを軽量化することなく最先端のAI解析が可能

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ロボスタ編集部

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