近接覚センサーのThinkerが1.4億円の資金調達を実施 設立からの累計資金調達は4.7億円に

近接覚センサーによって“指先で考えてつかむロボットハンド”を実現するThinkerは、フューチャーベンチャーキャピタル、サンエイト インベストメント、京信ソーシャルキャピタル、りそなキャピタルを引受先とした第三者割当増資により、1.4億円の資金調達を実施したことを明らかにした。

これにより、シリーズAラウンドとしては2023年9月の調達とあわせて総額3.7億円、2022年8月の設立からの累計資金調達額は4.7億円となった。

「Think Hand F」の製品化と拡販に取り組む

Thinkerが提供する近接覚センサーは、ロボットハンド領域の長年の課題だった“死角”を克服できる画期的な技術。

今後は、技術人材の採用を継続的に取り組みつつ、近接覚センサーのさらなる高性能化、近接覚センサーと柔軟機構とを組み合わせたロボットハンド「Think Hand F」の製品化と拡販の取り組みを加速するとしている。

各社コメント

今回の資金調達に際し、各社がコメントを述べている。

フューチャーベンチャーキャピタル 西日本投資部 アソシエイト 本田勇人氏 コメント

フューチャーベンチャーキャピタル株式会社 西日本投資部 アソシエイト 本田勇人 氏

大阪府・大阪信用金庫と連携し運営する「おおさか社会課題解決2号ファンド」より投資させていただきました。Thinker社の近接覚センサーはロボットハンドの領域において新たな可能性を示す画期的な技術です。従来のロボットハンドでは対応が難しかったさまざまな局面で作業の自動化が出来るようになり、今後ますます深刻になるであろう製造業界の労働人口減少問題の解決に大きく貢献できると考えています。大阪発で社会課題の解決に取り組む企業として、ファンド関係者一同、精一杯ご支援させていただきます。


京信ソーシャルキャピタル 代表取締役 国本丈弘氏 コメント

株式会社京信ソーシャルキャピタル 代表取締役 国本丈弘 氏

弊社は京都信用金庫の子会社VCとして、社会課題の解決や地域活性化に資する事業を応援しております。「近接覚センサー」が搭載されたロボットハンドは、製造現場においてこれまでピッキングが困難だった用途・領域での導入が想定され、自動化・省力化の可能性が飛躍的に拡大する技術であると評価しています。労働力不足が深刻な日本にとって生産性の向上は急務の課題であり、Thinker社の技術が早期に社会実装されることを期待しております。


Thinker 代表取締役兼CEO 藤本弘道氏 コメント

株式会社Thinker 代表取締役兼CEO 藤本弘道 氏

「近接覚センサーTK-01」への引き合いは設立から約1年半で700社を超えました。われわれの掲げる「真のロボットの生体化」という目標にこれだけ多くのお客様から声援をいただけていることにお礼を申し上げます。今後は、現場への近接覚センサーTK-01導入・普及を進めるとともに、 “まさぐりながら、つかみに行く”ロボットハンド「Think Hand F」の開発を加速させてまいります。このタイミングで投資いただいたフューチャーベンチャーキャピタル株式会社、株式会社サンエイト インベストメント、株式会社京信ソーシャルキャピタル、りそなキャピタル株式会社の皆さまに心から感謝いたします。


近接覚センサーTK-01について


「近接覚センサーTK-01」は、カメラを用いることなく、赤外線とAIを組み合わせた独自の高速・高分解能なセンシングによりモノの位置と形を非接触かつ高速に把握できる唯一のセンサー。これにより、従来の産業用ロボットでは難しいとされていた鏡面・透明物質の取り扱いや、現場環境に応じた臨機応変なピックアップが可能となり、ロボットハンドによるピッキングの可能性を飛躍的に広げることができる。



また、ロボットに作業を教え込む工程であるティーチングの時間や労力を大幅に軽減できることから、これまでとは異なる領域でのロボットハンドの活用も期待されている。




近接覚センサーTK-01の紹介動画
動く対象物をセンシングすることで把持部が追従する動画

Think Hand F


独自のセンシング技法によって、死角とされてきた部分の認知をも可能にする「近接覚センサーTK-01」と、“指”の関節を柔軟に保つ、フローティング機構(対象物とロボットハンドの縦方向、横方向の位置のギャップを埋めるために、ばねを介して力を吸収する機構)を搭載した次世代型のロボットハンド。

まさぐりながら、ばら積みされたものをつかむThink Hand Fの動画

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