国内最低床クラスとなるAMR「AMR-160」を公開 特殊なラックにも適合し、今まで難しかった環境でもDX化を推進

GEクリエイティブは、2025年1月15日に同社のブランドサイト「YOKOIDO」にて、可搬重量500kg級のリフトアップ式では国内最低床クラスとなる自律走行搬送ロボット(AMR: Autonomous Mobile Robot) 「AMR-160」を公開した。

「AMR-160」は、2023年10月に発表した超低床「AMR-180」をさらに低く、スリム化した新型AMRで、AGVとしてのハイブリッド走行も可能。停止位置精度をあげることで機器連携を前提とした製造ラインでの導入にも適している。
■超低床AGV 走行テスト


「AMR-160」製品概要

「AMR-160」は、リフトアップ機構を持ち、可搬重量が500kg級のAMRとしては国内最低床クラスとなる高さ160mmのAMR。

超低床かつスリムな設計であることのメリットは、現状使っている既存の什器や手動の台車などをそのまま利用して自動運用することが可能になるため、スモールスタートが可能で適用範囲が広いこと。また、AGVとしてのハイブリッド走行により停止位置精度を高めることができ、本機とPLC連携をすることで完全に無人での運用も可能となる。

さまざまな業種の自動化、DX化に柔軟な対応ができる「AMR-160」は、GEクリエイティブの主力ソリューションとして多数のシリーズ展開を予定しているとのことだ。

製品特長

1.リフトアップ式で日本最低床クラスのAMR(高さ160mm)

「AMR-160」は、超低床設計ながら電動アクチュエーターにより最大500kgまでの資機材を30mmリフトアップ可能。そのため、既存の什器や搬送機材をリフトアップして自律走行させることが可能となり、工場設備の大きな改造を行わずに搬送作業の自動化を実現できる。

2.狭い荷台の下にも潜り込めるスリムな設計(幅530mm)

「AMR-160」はスリム設計により、従来の車体では入り込めなかった特殊ラックなどにも幅広く対応可能。製造現場など、既存の機器では対応できなかった環境でも使用できる。

3.標準の可搬重量は500kg。カスタム対応により可搬性能アップが可能

強力なアクチュエーターを使うことでさらなる高重量にも対応可能。それぞれの環境に応じた専用のシャーシを開発し提案するとしている。

4.AGVハイブリッド走行により高い停止位置精度を実現

磁気テープを使ったガイド式のAGV走行が可能なため、停止位置精度を高めることができる。これにより移載など既存装置との連携もスムーズにおこなえる。

5.PLC連携により完全自動化に対応

既存の設備で有線・無線に関わらずPLC連携をとることができ、完全自動化運用が可能。人手不足問題の解決や、ロボットが現場を支えることで従業員の負担を軽減できる。

6.幅広いオプション対応ができ、様々な用途での利用が可能

「AMR-160」は2D SLAMを用いた自立走行モデルだが、幅広いオプションを設けられている。AGVハイブリッド走行、フリート制御、天板カスタム、サイズ変更、自動充電対応、PLC連携、センサー選択(3D、Visual、反射板)など、現場に応じたカスタマイズをすることで、顧客の自動化のロードマップに合わせた導入を進めることが可能となっている。

7.企画開発から設計、製造、アフターサービスなどすべてメイドインジャパン

「AMR-160」は本機・ソフトとも企画開発から設計、製造、そしてアフターサービスに至るまで、すべてが日本国内で一貫して行われている。万が一のトラブルが発生した場合でも社内にそれぞれの専門家や技術者がいますので迅速な対応がとれ、安心して導入を進めることが可能。

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ロボスタ編集部

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