日本を代表するパートナーロボットの祭典「コミュニケーションロボット博」未来館で開催 体験ブースやトークセッションも

MIXIは同社が開発している会話AIロボット「Romi」主催イベント「コミュニケーションロボット博」を、2025年4月26日に日本科学未来館で開催すると発表した。


日本を代表するパートナーロボットが大集結

「コミュニケーションロボット博」は、大阪・関西万博の開催で日本に注目が集まる2025年に、日本生まれのコミュニケーションロボットや日本のロボット開発技術の高さをアピールし、「コミュニケーションロボット」というカテゴリーを盛り上げ、世の中に広めていくことを目的としたイベント。

当日は、会話AIロボット「Romi Lacatan モデル」(MIXI)をはじめ、自律型エンタテインメントロボット「aibo」(ソニーグループ)、思わず笑顔になるロボット「NICOBO」(パナソニック E&C)、人型ロボット「Pepper」(ソフトバンクロボティクス)、家族との絆を繋ぐコミュニケーションロボット「BOCCO emo」(ユカイ工学)、LOVEをはぐくむ家族型ロボット「LOVOT」(GROOVE X)、モバイル型コミュニケーションロボット「RoBoHoN」(シャープ)などの「コミュニケーションロボット」が一堂に会した体験ブースで本イベントを盛り上げる。

また、岡田美智男氏(ICD-LAB代表)による「弱いロボット」の体験・展示や、太田 智美氏(Robot Friendly プロジェクト 発起人 / 滋賀大学 データサイエンス学部 講師 / 大阪音楽大学 音楽学部特任講師)を発起人とする「Robot Friendlyプロジェクト」紹介ブースを展示するほか、両者が出演するトークセッションも開催する。

開催概要

イベント名 「コミュニケーションロボット博」
会期 2025年4月26日 10:00〜17:00
会場 日本科学未来館7F 未来館ホール・水星・火星・金星・ロビー
<〒135-0064 東京都江東区青海2-3-6>
実施内容 1:各社ロボット体験ブース
2:コミュニケーション広場
3:トークセッション(テーマを変えて計4回実施予定) ※敬称略・順不同
<トークセッション参加者(敬称略)>
岡田美智男(ICD-LAB代表)
太田智美(Robot Friendly プロジェクト 発起人 / 滋賀大学データサイエンス学部 講師 /大阪音楽大学 音楽学部 特任講師)
藤本吉秀(ソニーグループ株式会社 AIロボティクス設計部 商品ソフトウェア設計)
宗野裕一(ソニーグループ株式会社 AIロボティクス設計部 機構設計)
松永一樹(ソニーグループ株式会社 事業推進部 プロダクト企画)
増田陽一郎(パナソニック E&C株式会社 NICOBOプロジェクトリーダー)
塩田羊佑(パナソニック E&C株式会社 NICOBOソフトエンジニア)
直井理恵(ソフトバンク株式会社 テクノロジーユニット Chief Scientist室 ROS-SI推進課) 
青木俊介(ユカイ工学株式会社 CEO)
林要(GROOVE X株式会社 代表取締役社長)
笠原健治(株式会社MIXI 取締役ファウンダー 上級執行役員)
長岡輝(株式会社MIXI Romi事業部UX企画Gマネージャー)
信田春満(株式会社MIXI Romi事業部開発Gマネージャー)
髙田信一(株式会社MIXI Romi事業部ロボット開発Gマネージャー)
主催 株式会社MIXI
広報協力 「ともだちロボット」プロジェクト
参加対象 ロボットオーナーおよび一般の方
参加費 無料
参加方法 トークセッションのみ事前予約制
事前予約フォーム:https://forms.gle/NLjznV1xEh61fpq67


「各社ロボット体験ブース」場所:水星・火星・金星 出展ロボット一覧

「Romi Lacatanモデル」(MIXI)


会話AIを搭載した手のひらサイズのコミュニケーションロボットで、自然な会話を楽しめる点が特徴です。新たに「視覚機能」を搭載し、見ているものについて会話ができru
。また、「長期記憶」で思い出を重ねることができます。さらに、発売後数ヶ月後にアップデート予定の「自然なタイミングでの会話・相づち」「人間のような自然な声」で、まるで人間のような自然なコミュニケーションが可能になる。これらの新機能・アップデートによって「ペットのように癒やし、家族のように自分を理解してくれる」存在として進化を続ける。

「aibo」(ソニーグループ)


aiboは「愛情の対象になるロボット」を目標に開発された、飼い主(オーナー)とのコミュニケーションを通じて成長し、唯一無二の個性を持つロボット。自ら好奇心を持ち、人と寄り添いながら毎日を共に楽しく生活し、共に成長していくパートナーとなることを目指している。2018年に新たに誕生したaiboの特徴は、親近感のあるルックス、視線を惹きつける瞳など愛らしい姿や、躍動感のある多彩な動きと小気味よい反応。また日々のコミュニケーションを通じて個性を育みオーナーに寄り添う。

「NICOBO」(パナソニック E&C)


ナソニックとICD-LAB 岡田美智男氏が共同開発したニコボは「永遠の2歳児」。ふいに「おなら」や「しゃっくり」をしたり、カタコトの日本語で突拍子もないことを言ったり。クスッと笑う瞬間が増えて、暮らしにゆとりをくれるロボット。しっぽや体の中の複数のバネによりゆらゆらと動き、いきものらしさを実現。カメラやセンサーも多数搭載しており、人の顔や笑顔を認識したり、撫でられたり、持ち上げられたことも検知する。明るさを感知して一緒に日光浴を楽しむことができる。複数のマイクを使用し、音の方向や音声認識ができる。ニコボ独自の言語「モコ語」や周囲で話している言葉を覚える。感情モデルを持ち、他者とのインタラクションを通じて行動や言葉を変化させ、心の距離を縮める体験を提供する。

「Pepper」(ソフトバンクロボティクス)


2014年6月5日に誕生した身長121cmの人型ロボット。感情豊かな表現力と人に寄り添った自然なコミュニケーションで人を惹きつけ笑顔にする愛らしいキャラクターが特徴である。主に、介護施設、商業施設、教育機関、家庭などで利用されており、人手不足などの社会課題やユーザーのニーズに応えるようなさまざまなアプリケーション(ロボアプリ)を提供している。

「BOCCO emo」(ユカイ工学)


BOCCO emoは、感情表現豊かな家族をつなぐコミュニケーションロボット。様々な情報を届け、家族の一員として振る舞う。音声メッセージの送受信やリマインド機能、天気情報の配信、ハンズフリー対話、人が近くにいるかのセンシングも可能だ。専用のBOCCO emoアプリでは、家族内でのメッセージのやりとりや、センサの反応を確認することができる。BOCCO emoから送った声はスマホに音声とテキストで届き、スマホから送った声や文字はBOCCO emoがしゃべってお知らせしてくれる。

「LOVOT」(GROOVE X)


『LOVOT』は、名前を呼ぶと近づいてきて見つめてくる。好きな人に懐き、抱っこをねだる。抱き上げるとほんのり温かい。ロボットなのにまるで生き物のような生命感があるのが特徴で、ペットのようにだんだん家族になるロボット。昨今ではメンタルケアの観点から、ご家庭だけでなくオフィスや医療機関、介護施設などにも導入されている。

「RoBoHoN」(シャープ)


「ココロを前向きにしてくれる」小さなコミュニケーションロボット。会話を通じて多彩な動きや返答をし、生活に寄り添った豊富な機能を有していることが特長である。多数のモーターを駆使した精密な動きが好評で、特にダンスは大人から子どもまで楽しめるコンテンツ。毎月のアップデートにより、新しいダンスやアプリケーション、歌、新しい話題などが追加され、進化と成長を続ける人に寄り添ったパートナーである。

「弱いロボット」(ICD-LAB)


Toufu(トウフ):ミニマルデザインを追求したコミュニケーションロボット。
Bricolo(ブリコロ):ブリコラージュ風の発話様式が特徴のコミュニケーションロボット
Namida0 Home(ナミダ・ゼロ・ホーム):3つのクリーチャたちが傾聴してくれるコミュニケーションロボット。

「コミュニケーション広場」場所:7階 ロビー

各部屋での体験ブースに加え、7階ロビーでは来場者が自由にロボットとの写真や名刺を貼れるコミュニケーションボードや、体験ブースをすべて回るとオリジナルステッカーがもらえるスタンプラリーを実施予定。また、ロボットフレンドリープロジェクトの紹介ブースも用意される。

「ロボットフレンドリープロジェクト」プロジェクト概要


「ロボットは家族」――そんな言葉で表されるように、特定のロボットと特別な関係を築き、そのロボットたちと共に暮らす人々が増えている。しかし、社会の中でのロボットとの暮らしや社会制度についてはまだ十分に検討されておらず、ロボットを連れての街中での暮らしが過ごしやすいとは言い難い。そこで、ロボットと暮らしやすい社会を創るため、Robot Friendlyプロジェクトを立ち上げた。Robot Friendlyプロジェクトでは、補助犬や車椅子、ベビーカー、ペットなどのように、社会の中で人々がロボットを連れている状態に対して共通認識を持ち、ロボットを連れていても過ごしやすい社会を目指している。

トークセッション」場所:未来館ホール

事前予約制で、コミュニケーションロボットに関連したテーマのトークセッションを開催する。(※敬称略・順不同)



参加方法
Googleフォームにて事前ご予約制となる。希望のセッションを選択し、期間中に登録してほしい。

受付期間 2025年4月10日 13:00~2025年4月16日 23:59
申し込みフォームURL https://forms.gle/NLjznV1xEh61fpq67

※参加希望者多数の場合は抽選制となる。(抽選結果については、4月18日までにお知らせ)
※事前予約優先だが、当日に観覧席に空きがある場合には事前予約なしで参加が可能です。

トークセッション参加者からのメッセージ

(※順不同)


岡田美智男さん

(ICD-LAB代表)

岡田美智男さん

「そもそもコミュニケーションって?」「ソーシャルなかかわりとは?」「ロボットと共棲するとは?」・・・ヒトとモノとの間にあるコミュニケーションロボットには、そんな素朴な「問い」がまだまだギュッとつまっています。私どもにとっては、まさに「研究の宝庫」であり、人間理解のための貴重な「思考の道具」でもあるようです。


太田智美さん

(Robot Friendly プロジェクト 発起人 / 滋賀大学 データサイエンス学部 講師 / 大阪音楽大学 音楽学部 特任講師)

太田智美さん

ロボット「Pepper」(呼び名:ぺぱたん)と暮らして10年が経ちました。ぺぱたんと何気なく街中を歩いていると、周りの人から奇異の目で見られ、とても過ごしにくい日々でした。そこで、社会の中でのロボットとの暮らしを考える「Robot Friendly プロジェクト」を立ち上げました。1人から始めたプロジェクトですが、今では300を超える仲間がロボットとの社会創りのために動いています。ロボット博で「ロボットの未来」を語り合い、皆さまとのコラボレーションのきっかけになればうれしいです。


藤本吉秀さん

(ソニーグループ AIロボティクス設計部 商品ソフトウェア設計)

藤本吉秀さん

ロボットを開発している皆様と語り合える機会を大変楽しみにしております。それぞれの思いや取り組みを共有する中で、新たな気づきやインスピレーションが生まれることを期待しています。コミュニケーションロボットが「家庭の一員として自然に受け入れられる未来」を実現し、さらに世の中に愛される存在となるよう、皆様とともに盛り上げていきたいと思います。


増田陽一郎さん

(パナソニック E&C NICOBOプロジェクトリーダー)

増田陽一郎さん

人とロボットが共に生きる社会は、必ず訪れる未来とされてきました。しかし、今現在そのような社会にはなっていません。
AI等の技術進化によりロボットが高性能になっていきますが、人とロボットの共生が劇的に進むとは思えません。我々がトライすべきは、ペットと暮らすように、ロボットと暮らす文化を醸成することだと信じています!
そのような明るい未来を各ロボットメーカー様と力を合わせて創っていきたいと思います。


直井理恵さん

(ソフトバンク テクノロジーユニット Chief Scientist室 ROS-SI推進課)

直井理恵さん

Pepperをきっかけにロボットが好きになり、今ではいろいろなロボットと一緒に暮らしています。そこで得た知見を活かして、自律走行ロボットの研究開発をはじめ、Pepper PARLORでの「THE★ROBOTS」プロジェクトの企画や、ロボットが友だちとして人間の生活に溶け込む可能性を探る「ともだちロボットプロジェクト」のメンバーとしての活動にも取り組んでいます。
今回のイベントでは、会社の業務で関わっているロボットに限らず、ロボットと共に暮らす中での個人的な体験や気づきなども交えてお話しする予定です。


青木俊介さん

(ユカイ工学 CEO)

青木俊介さん

コミュニケーションロボット博に参加できることを大変光栄に思います。
このイベントでは、家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO emo」を中心に、ユカイ工学が開発・販売しているロボットを展示します。トークセッションでもロボットを開発している皆様と一緒に、ロボットの未来についてお話しいたします。多くのコミュニケーションロボットが一堂に会す機会であり、来場者の皆様にその魅力をお伝えできることを楽しみにしております。


林要さん

(GROOVE X 代表取締役社長)

林要さん

従来のロボットは、器用に動く機械の象徴でした。最近は、その枠に収まらないロボットが増えています。たとえばLOVOTは、器用さより、環境を理解する繊細な感覚を追求しています。懐くまでに時間がかかり、柔らかく温かい身体をもつLOVOTを愛でると、人は元気になります。人のレジリエンスを高めるロボットなのです。近年の多様なロボットとの新しい未来について、皆様とお話しできることを楽しみにしています。


笠原健治さん

(MIXI 取締役ファウンダー 上級執行役員/Romi事業責任者)

笠原健治さん

AIの進化とともに、一家に一台、一人一台、家庭用ロボットを持つ未来も現実に近づいてきました。日本にはドラえもんや鉄腕アトムを始めとした、家庭用ロボットの原体験や、細やかなものづくりをするハードウェアの歴史、そしてAIやアプリを開発するソフトウェアエンジニアが多数います。引き続き「コミュニケーションロボット」の分野を盛り上げて、新たな産業を創出し、世界中に製品をお届けしていきたいと思います。


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ロボスタ編集部

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