椿本チエイン、大森機械工業の3次元マテハンシステム「T-AstroX」を導入へ
2025年9月24日
By 杉田 大樹

株式会社椿本チエインは、大森機械工業株式会社より、3次元マテハンシステム「T-AstroX(アストロクス)」を受注し、同社の越谷工場・北棟にて2026年6月より稼働開始予定であると発表した。
導入の背景と目的
大森機械工業は包装用機械および関連機器の製造を手掛ける企業で、今回導入される「T-AstroX」は北棟における保守部品の保管およびピッキング工程の効率化とDX化を目的としている。約2,000種類・40,000点の部品と約1,500点の仕掛品の管理を行い、1日あたり1,000点以上の入出庫を見込んでいる。
「T-AstroX」は物流センターや製造工場向けに開発されたGTP(Goods to Person)システムで、保管棚、搬送用ロボット、入出庫およびピースピッキング用ワークステーションから構成される。これにより、ピッキング作業の大幅な自動化と人手不足の解消を目指している。
カスタマイズとサポート体制
大森機械工業のニーズに応じてワークステーションの形状や運用のカスタマイズ提案を行い、24時間のオンコールメンテナンスサービスを提供することで、システムの安定稼働を支える。
椿本チエインは1917年の創業以来、機械部品から搬送システムまで幅広く提供し、モノと情報の流れを的確かつスムーズにコントロールするソリューションで生産性向上と環境負荷軽減に貢献してきた。
今回の「T-AstroX」の納入は、慢性的な人手不足への対策の一環として、物流工程の自動化と効率化を促進することが期待される。
納入仕様
・ステーション数は3式(入出庫兼用)
・有効間口数は約1,800間口
・搬送ロボット(台車)は4台
・稼働時間は1日8時間
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