理研とNVIDIAが連携強化 AI・半導体・量子分野で共同研究プロジェクトを推進

理化学研究所(理研)とNVIDIAは、2025年10月14日に連携・協力に関する覚書を締結した。

連携と協力する内容は次の通り。

・研究者等の交流
・講演会、共同セミナー、シンポジウムなどの開催を含む科学技術情報の交換
・共同研究プロジェクトの計画
・その他上記に関連する事業および活動

理化学研究所(理研)は、自然科学の基礎研究に強みを持ち、産業応用へとつながる初期研究を担う総合研究機関である。理研では2023年度に、研究所内の先端技術基盤を横断的に結集するプロジェクト「Transformative Research Innovation Platform of RIKEN platforms(TRIP)」を立ち上げた。TRIPは、理研が保有する最先端研究プラットフォームを有機的に連携させ、既存の学問分野を超えた新しい学理の創出と、社会課題の解決に資する研究を推進している。

この取り組みの一環として、スーパーコンピュータや量子コンピュータ、AI、数理科学を組み合わせることで、計算可能な領域の拡大と研究サイクルの高速化を目指している。また、次世代半導体の開発に向けた基盤技術の研究も進めている。

一方、1993年に創業したNVIDIAは、アクセラレーテッド・コンピューティングの分野を切り拓いた企業であり、AIコンピューティングを軸に世界の主要産業の構造を変革してきた。高度な計算技術を通じて、社会全体に大きな影響を及ぼしている。

左は理研の理事長の五神真氏、右はNVIDIAの創業者 / CEO ジェンスン・フアン氏

理研とNVIDIAは、それぞれの強みを生かした連携研究を通じ、科学技術の発展と国際社会の利益に貢献することを目指すとしている。

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ロボスタ編集部
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