ヒューマノイドは医療や介護現場、日常生活にどのように溶け込むのか Fourierの10周年記念動画が描く未来

Fourierは、2015年に上海で創業されたロボティクス企業。今年で10年目を迎え、それを記念してYouTubeで動画を2025年5月19日に公開した。その動画では、医療・リハビリ・介護現場、日常生活において、ヒューマノイドがどのように溶け込んでいるか、未来像の例が描かれている。


同社はリハビリテーション関連のロボットの開発に注力していて、創業から10年間で世界中に1万台以上のAI駆動型ロボットを納入してきた。リハビリロボットは、60カ国3,000以上の病院や施設で使用されているという。


近年はヒューマノイド開発にも注力し、より温かみのあるインタラクションを持ち、人を中心に据えたAIテクノロジーを開発していく、としている。


同社のヒューマノイド「GR-1」は、身長165cm、体重55kg、44の関節を持ち、世界初の量産型ヒューマノイドとされている。


■10 Years In. And FOURIER is Just Getting Started.


【動画内の説明 妙訳】
優れたロボティクス企業とは、どのようなものでしょうか?
革新的なテクノロジー、信頼性の高い製品、そして思いやりのある、誰にでも利用しやすいサービスとサポート。
では、「思いやりのある」ロボティクス企業とは?
それは単なる専門知識だけでなく、真心を込めたケアの精神を持つことです。
テクノロジーに人間らしさを感じさせる、パーソナライズされた対応。
時間や距離を超えて、私たちはロボットを通じて心をつなぎます。
フルスタックのロボティクス技術を活用し、人々の生活を豊かにする。
想像力の限界に挑みながら、よりスマートで優れた未来がすぐそこにあります。
それは、あなたの賢いハウスキーパーかもしれませんし、信頼できる家族のアシスタントかもしれません。
内側から外側まで、私たちのロボットはあなたの暮らしを再定義していきます。
ロボティクス技術によって動かされ、私たちは人類の新たな章を切り開いていきます。
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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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